無双羽裏から製作した帯

  • 2014.11.03 Monday
  • 10:09

明治生まれの義祖父が亡くなってもう30年近くになります。
大隈重信を慕い早稲田に学び、地元に戻り政治に関わっていました。
連日来客があったり、連夜料亭に出掛けたりと、大正・昭和前期の良き時代に活躍していた義祖父と出合ったのは昭和後期に嫁いだ時でした。残念ながら数年後に92歳で亡くなってしまいました。
そんな村や家の中心的存在だった祖父は一年中殆ど着物で通していたそうです。

私が着物屋を始めるようになって、祖父の着物を整理していましたら、沢山の羽織の中から素晴らしい無双羽織を見つけました。
無双とは一反の羽二重を表と裏を染め上げた物で、今の時代にはあまり見かけられなくなってしまった貴重な素材です。
羽裏や長襦袢は暗い表地が殆どの男性着物の唯一のお洒落を発揮するアイテムは昔も今も変わらないですね。

表は黒の紋付き、裏は何と!この洋犬です。
表地は黒が一部褐色化してましたので、黒地が強いところを帯前になるよう継ぎをして帯の長さに調整しましたが、身内の着物に鋏を入れる作業に時間を要し、帯屋さんから仕立て上がるまで二年を要しました。
 

祖父から可愛がられた夫はこの帯の由来を聞いて喜んだのでした。
祖父の結城縮ともコーディネートが可能のようで、着物三代の意味をしみじみと味わっているのです。

ちなみにこのワンちゃん(^_-)種は違うけど洋犬です。
先日のパリで見かけたので写真撮らせてもらいました。

帯の仕立てに出した後でしたので、何かの因縁を感じました。


)^o^(

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